質の良いものを取り入れたい
健康なからだをつくるには毎日の食事が大切だと思います。
塵も積もれば山となるように、不規則な生活や不摂生な食生活が続くとやがてこころやからだに影響を及ぼします。
そしてさまざまな不調に繋がりかねません。
好きな食べ物や美味しい食べ物が幸福感をもたらしてくれるように、栄養価の高い食べ物は体のなかで働いてくれている細胞たちの栄養となります。
質のいいものは、当然値が上がります。
しかし毎日口にするものを良質なものに変えたら、きっと良い効果が得られるでしょう。
今回は毎日の食卓に欠かせない調味料を中心に、その種類と栄養素に着目して考えてみましょう。
まずはお塩。
塩には大きく分けてふたつの種類があります。
まずは「精製塩」
名前の通り精製された塩のため、高濃度で塩辛いのが特徴です。そのため本来塩に含まれるミネラルなどはほとんど残っていません。
安価で売られているものは精製塩であることが多いです。
ふたつめが「天然塩」
天然塩には必須栄養素であるミネラル成分が豊富に含まれています。
味わいもまろやかでほのかな甘みも感じることができます。
食べ比べてみると味がまったく異なるため同じ料理でも味のちがいを感じることができると思います。
塩味をつけたいときは塩麹もおすすめです。
塩こうじは麴と塩を発酵させたものです。麹に含まれる“プロテアーゼ”という酵素が食材をやわらかくしてくれます。
また普通の塩に比べて塩分の含有量も少ないため、減塩効果も期待できます。
参照:「栄養ニュース11月号 福岡徳洲会病院 栄養管理室発行」
https://www.f-toku.jp/upload/section/nutrition/eiyonews_32_11.pdf
・砂糖
砂糖も塩と同様、精製されていないものがおすすめです。
代表的なものは甜菜糖、きび砂糖、黒砂糖などです。
一般的に使用されているのは精製された上白糖やグラニュー糖。
最近ではダイエット食品の甘味料として使われている人工甘味料という危険なものもあります。
砂糖の他にも甘味料には、はちみつやメープルシロップ
アガベの木から採取されるアガベシロップや、デーツ(なつめやしの実)の果汁を使ったデーツシロップなどがあります。
ナチュラルな天然甘味料のほとんどは低GIに分類されます。
それぞれ甘さや味もことなるため、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
・油
油の脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」のふたつに分類されます。
飽和脂肪酸は動物性の脂肪に多く、不飽和脂肪酸は魚や植物性の脂肪に多く含まれています。飽和脂肪酸を摂りすぎると、コルステロール値の増加や動脈硬化が懸念されます。
不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸の「オメガ9系、オメガ7系」と
多価不飽和脂肪酸である「オメガ6系、オメガ3系」に分かれています。
これらは体内で合成することができないため、必須脂肪酸といわれています。
エネルギーやホルモン、細胞膜の原料に欠かせない栄養素です。
また酸化した油は、体の中の細胞も酸化させ錆となります。
そのため加熱する際は、熱に強い油を選ぶことがポイントです。
「オメガ9」に分類されるオリーブオイルは、ポリフェノールやビタミンEに含まれる抗酸化作用によって細胞の酸化を防ぎます。
便通解消にも効果的です。
エキストラバージンオリーブオイルはより鮮度が高く風味も強いため、加熱せずにいただくのが良いと言われます。
参照: Women’sHealyh「体にいい食用油はどれ? ヘルシーオイルの種類と目的別の選び方」https://www.womenshealthmag.com/jp/food/g29825774/healthy-oil-20191122/?slide=
参照:NHK健康でチャンネルで確かな医療・健康情報を
「動脈硬化の症状を改善・予防する食べ物と悪化させる食べ物」
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_151.html
一部をご紹介しましたが、同じ食材でも選び方次第でまったく異なる効果を発揮することが分かりました。
皆さんも買い物にいった際、いろんな種類がありどれを選んだら良いのか…迷った経験があると思います。
普段何気なく買うものもどんな風に作られてどんな栄養素なのか。
一度見直してみると新たな発見や、気づきがあるかもしれません。